最高裁判事
横尾和子
元社会保険庁長官
wiki必見
2008.9依願退官
★主な判決
●海外渡航中も生活保護を支給すべきとの判断
2008/02/28-16:14 海外渡航中も受給対象=生活保護費で初判断−最高裁
生活保護を受けている人が一時的に海外に滞在した場合、その期間の生活保護費を受給できるかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(横尾和子裁判長)は28日、「居住地を国内に有していれば、保護を受けられる」との初判断を示した。これまでの行政実務では、こうしたケースは支給しておらず、自治体側は変更を迫られることになった。
同小法廷は一方で、「国外に滞在し続けるなどした場合には、保護の停止や廃止の決定をすべきだ」とも述べた。
その上で、大阪市側に減額処分取り消しを求めた男性について、タイへの渡航費用約7万円を自分で支出したと指摘。「最低限度の生活維持のための金銭を保有していたことは明らかだ」とし、取り消しを命じた1、2審判決を破棄し、請求を棄却した。
●戦争特集番組「改編」訴訟、NHKが逆転勝訴…最高裁判決 (2008.6.12)
NHK教育テレビが放送した戦争特集番組を巡り、取材に協力した民間団体が「当初の説明とは異なる趣旨に番組内容を変更された」として、NHKと下請けの制作会社2社に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が12日、最高裁第1小法廷であった。
横尾和子裁判長は「取材対象者が取材内容を一定の内容で放送されると期待、信頼したとしても、それは原則として法的保護の対象とはならない」とする初判断を示し、原告の請求を棄却した。原告の逆転敗訴が確定した。
原告は、民間団体「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(バウネット、東京都江東区)。訴訟では、取材協力者が意図した通りに取材内容を使われることを期待する「期待権」が、番組編集との関係でどこまで認められるかが争点となり、2審・東京高裁はNHKに200万円の賠償を命じていた。
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